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いわさきちひろの初期作品発見=挿絵26点、GHQ検閲で発禁−米


いわさきちひろの初期作品発見=挿絵26点、GHQ検閲で発禁−米
4月7日3時0分配信 時事通信

 【ワシントン6日時事】独特の児童画で知られる画家、故いわさきちひろさんの挿絵が6日までに、米国のメリーランド大学(メリーランド州カレッジパーク)で発見された。挿絵は終戦後の1948年に作製された冊子に掲載されたが、冊子は連合国軍総司令部(GHQ)によって発禁処分となった。ちひろさんが本格的に創作活動を始めたころの作品で、関係者は「初期の画風を知る上で貴重な発見」と話している。


 この冊子は紙芝居の脚本集で「暖い教室」(原文のまま)という題が付けられている。48年10月に発行元の日本共産党出版部からGHQに提出された。当時はすべての出版物が検閲の対象だったためだが、冊子の表紙には英語で「全体として不許可」との書き込みがあり、発禁処分となったとみられる。発禁の理由ははっきりしない。



いわさきちひろの初期作品、米で発見 挿絵26点

 【ワシントン=時事】独特の児童画で知られる画家、故いわさきちひろさんの挿絵が6日までに、米国のメリーランド大学(メリーランド州カレッジパーク)で発見されました。挿絵は終戦後の1948年に作製された冊子に掲載されましたが、冊子は連合国軍総司令部(GHQ)によって発禁処分となりました。ちひろさんが本格的に創作活動を始めたころの作品で、関係者は「初期の画風を知る上で貴重な発見」と話しています。

 この冊子は紙芝居の脚本集で「暖い教室」(原文のまま)という題が付けられています。48年10月に発行元の日本共産党出版部からGHQに提出されました。当時はすべての出版物が検閲の対象だったためですが、冊子の表紙には英語で「全体として不許可」との書き込みがあり、発禁処分となったとみられます。発禁の理由ははっきりしません。

 ちひろさんが挿絵を担当した物語は、中学校の保護者や共産党区議が、悪徳議員らの陰謀を食い止めて、空襲で吹き飛ばされた学校の窓にガラスがはめられるという内容。共産党員だったちひろさんは、子どもたちが遊ぶ様子をデッサンした表紙と、物語の展開に沿って26の挿絵を担当しました。会議を開くおとなの様子や、弁舌を振るう若い女性の姿が生き生きと描かれています。

 冊子が見つかったのは同大学図書館のプランゲ文庫。GHQで検閲された新聞、雑誌、書籍などが大量に保管されています。
   ◇
 ちひろさんの長男で長野県の安曇野ちひろ美術館館長を務める松本猛さんの話 ちひろは47年から絵の仕事を始めた。今回の挿絵は柔らかな線の描き方など、そのころの絵と同じタッチ。わたしも初めて見る作品で非常に貴重なものだ。ちひろの作品が海外で見つかったのは例がないが、ちゃんとした資料として残せないか考えてみたい。(しんぶん赤旗2007年4月7日付B版14面=社会・総合)
posted at 12:00:15 on 04/08/07 by suga - Category: World

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