suga's blog 徒然なるままに
とりとめのないことを、徒然なるままに、書き留めておこうかと思います。

Ernesto Rafael Guevara de la Serna:Che Guevara

チェ・ゲバラ(Che Guevara、1928年6月14日 - 1967年10月9日)は、アルゼンチン生まれのマルクス主義革命家で、キューバのゲリラ指導者。「チェ」はアルゼンチンのスペイン語(リオプラテンセ・スペイン語をはじめとする諸方言)で「ねぇ君」などと相手に呼びかけるときに使う言葉に由来するあだ名である。ラテンアメリカでは通常「チェ」もしくは「エル・チェ」(elは英語のtheに相当する定冠詞)と呼び、「チェ・ゲバラ」と呼ぶことは少ない。本名はエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(Ernesto Rafael Guevara de la Serna)。(Wikipedia)

 天声人語

 半世紀前の今ごろ、キューバではカストロの反乱軍が政府軍を追い詰めていた。司令官に引き上げられたアルゼンチン人医師、チェ・ゲバラは、歓呼の中を首都ハバナに入る。だが、旅はまだ半ばである▼新生キューバの要職を捨て「旅人」に戻ったゲバラ。コンゴに続いて武力闘争を率いたボリビアの山中で、米国が支える政府軍に捕まり、翌日処刑された。39年の生涯だった。去年が没後40年、今年が生誕80年、年明けがキューバ革命50周年とあって、ちょっとしたブームらしい▼彼の闘いを描いた映画「28歳の革命」「39歳別れの手紙」の2部作が新春、日本で公開される。勝利と敗北、計4時間半の旅に付き合い、優しく一途な素顔に触れた▼死後は過激派のアイドルにして「Tシャツの顔」の印象が強いが、人間的な魅力あっての伝説だろう。目の前の圧政と貧困を見過ごせず、私を捨て、体を張った一本気。銃への信奉は論外でも、その生き様は時空を超えて心を揺さぶる▼キューバ時代、海外の同姓女性から「親類?」と手紙をもらい、返事に書いた。「この世で不正が行われるたびに怒りに震えることができるなら、我々は同志であり、そのことの方が重要なのです」▼《かつて、本気で世界を変えようとした男がいた》。映画の宣伝コピーを裏返せば、正義のために大きく生きる者が少なくなった、と読める。貧しさが地上を覆う今、求められる男は天空の旅に出たままだ。「大きく」をはき違えた妄動は多々あれど、国境を越え、大衆を熱くする顔が浮かばない。(朝日新聞2008年12月20日付14版)
posted at 11:16:10 on 12/20/08 by suga - Category: World

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