suga's blog 徒然なるままに
とりとめのないことを、徒然なるままに、書き留めておこうかと思います。

アップル、Macとアイフォーンの融合進める=クックCEO

THE WALL STREET JOURNAL

アップル、Macとアイフォーンの融合進める=クックCEO

2012年 2月 17日 6:25 JST

【カリフォルニア州クパチーノ】米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は同社パソコン「Mac(マック)」について、スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」と一体感のある製品にしていく方針を示した。

 クック氏はアップル本社で行われたインタビューで、Mac用基本ソフト(OS)「OS X」の最新版について、ヒット商品アイフォーンのOS「iOS(アイオーエス)」用に開発された機能が搭載されていることを明らかにした。例えば、メッセージサービス「iMessage(アイメッセージ)」、「ゲームセンター」、インターネットサービス「iCloud(アイクラウド)」といったアイフォーンでお馴染みの機能だ。

 「OS XMountainlion(マウンテンライオン)」と名付けられたMac用新OSの発表は、モバイル機器とノート型パソコン、デスクトップ・パソコンは融合する運命にあり、アップルがその触媒的機能を果たす、という同社の信念を最も鮮明に示したものだ。

 クック氏は自分のアイフォーンを指さしながら「(アイフォーン)は、その多くのアプリや機能性が人々から愛されている」と語り、アイフォーンの機能をMacにも採用する考えを示した。

 そして、新OSのソフト開発業者向けバージョンの配布を16日に開始するとともに、一般ユーザー向けの販売を夏の終わりに開始する予定だと述べた。

 現在、パソコンや携帯電話のメーカー間での競争激化によって、ソフトウェアをめぐる競争が激しくなる一方、ユーザーは様々な機器を使いこなすことに慣れてきた。そのため、異なる製品カテゴリーがお互いに接近し、一つに収束しようとしており、ハイテク産業全体に幅広い影響がもたらされる可能性がある。

 クック氏は「iOS」と「OS X」は、従来に比べ機能が拡大したと強調した。またノートブック型パソコンとタブレット端末は引き続き共存していくとする一方、両製品カテゴリーが将来一体化する可能性も否定しなかった。そして、アイフォーン、タブレット端末「iPad(アイパッド)」、Macに同じマイクロプロセッサが搭載される可能性があるかという質問に対しては、あらゆる方向性を検討していると回答した。

 アップルの「OS X」開発チームは既に、「iOS」の技術を活用している。昨年7月に発売した現行OSの「OS X Lion(ライオン)」には、最先端のジェスチャー・コントロールといった「iOS」の機能が採用された。

 さらにアップルは、社内で開発されたMac用アプリの名称をアイフォーンで使われている名称に変更するなど、製品の融合をさらに進めている。例えば、Macの「アドレスブック」は「コンタクト」という名称に変わる予定だ。

 Macは売り上げに勢いが出てきているものの、その市場シェアは依然としてほんのわずかだ。

 昨年10〜12月期のMacの販売台数は前年同期比26%増の520万台と記録的な数字となった。しかし、調査会社IDCによると、これは世界全体のパソコン出荷台数の5.4%に過ぎない(2010年10〜12月期のシェアは4.5%)。

 同社はこのところ記録的な好業績を上げてきたが、パソコン販売の貢献度は比較的小さい。昨年10〜12月期の売上高は前年同期比73%増となったが、Macの売上比率は20.3%から14.2%に低下した。

 クック氏はMacについて、アップルにとって引き続き非常に重要な部門であると述べ、特に昨年、Macの販売が倍増した中国では、アイフォーンの成功の影響を受けたと指摘した。

 その一方で、同氏はMacの新製品に関する今後の計画についてのコメントを避けた。ただ、ノート型パソコンの「MacBook Air(マックブック・エア)」を、「業界全体がこの製品を模倣しようとしているが、そんなに簡単なことではないことが分かるだろう」と語り、Macへの自信を示した。

記者: Jessica E. Vascellaro
posted at 21:45:46 on 02/17/12 by suga - Category: Apple & Macintosh

コメントを追加

:

:

コメント

No comments yet

トラックバック

TrackBack URL