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自民OB改憲を危惧 「赤旗」に登場し批判 講演「右へ右へ心配」

自民OB改憲を危惧 「赤旗」に登場し批判 講演「右へ右へ心配」

(06/02 09:29)

 「憲法改悪は許さない」。古賀誠元幹事長や野中広務元官房長官ら自民党の大物国会議員OBが「護憲」で奮起している。講演やインタビューを通じ、安倍政権が意欲を示す憲法改正の発議要件を定めた96条や平和主義をうたう9条の改正論を批判。戦中時代を生き、かつて「ハト派」と呼ばれた重鎮たちは国会から去った今も、歯止め役がいない改憲論議に警鐘を鳴らす。

 「96条改正は絶対やるべきではない」。古賀氏は5月、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」のインタビューで、憲法改正の発議要件を緩和する96条改正を真っ向から批判した。

 インタビュー記事の掲載は6月2日付の日曜版。自民党元幹部が赤旗に登場するのは異例だ。過去にインタビューに答えたのはごく少数で、09年の野中氏、今年1月の加藤紘一元幹事長ら党内ハト派の論客たちが並ぶ。

 憲法改正を党是とする自民党は昨年4月、憲法改正草案を発表。現行憲法で衆参両院総議員の各「3分の2」と定めた改憲の発議要件を「過半数」に緩和すると明記した。だが古賀氏は赤旗のインタビューで「憲法は最高法規。他の法規を扱う基準と違うのは当然だ」と指摘。9条についても、「平和憲法の根幹で『世界遺産』に匹敵する」と強調する。

 自民党内では、安倍氏の祖父・岸信介元首相を源流とする改憲に積極的な「タカ派」と、経済成長重視で護憲・リベラル勢力として「保守本流」を自認するハト派が長く拮抗(きっこう)し、バランスを保ってきた。だが、時代とともに、古賀氏や野中氏をはじめ、宮沢喜一元首相や加藤氏ら多くのハト派が政界の第一線から引退。一方で安倍内閣の支持率の高さを背景に、党内に残るハト派は声を上げられないでいる。

 自民党幹部が「もはや党内の『護憲派』はいない」とまで言い切る現実に、重鎮たちの危機感は募る。

 野中氏は現在、全国各地を講演に回り、「参院選が済んだら憲法改正、国防軍とかいう発言もあり、日本が右へ右へと行くのではないかと心配している」と訴える。<北海道新聞6月2日朝刊掲載>
posted at 14:58:48 on 06/02/13 by suga - Category: Politics

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