古今東西の文化芸術を論じ、世界の中の日本の針路に発言を続けて昨年12月亡くなった評論家、加藤周一さん(享年89)の「お別れの会」が21日午後、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで開かれた。=文化面に関係記事
文化・学術関係者だけでなく、一般を含め約千人が献花に訪れ、長年の言論活動への共感の広がりを印象づけた。
弔辞で、作家の大江健三郎さんは、若い人たちに助言を与えた加藤さんの思い出を語り、同じく作家の水村美苗さんは、大衆迎合せず知識人の役割を果たした姿勢をたたえた。また音楽評論家の吉田秀和さんは、複合的な事象の本質を言い当て、かつユーモラスでもあった加藤さんの評論の魅力を述べた。(朝日新聞2009年2月22日付社会33面13版)
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