suga's blog 徒然なるままに
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ニッポン無責任時代
本音のコラム
ニッポン無責任時代 鎌田慧(かまたさとし)
どんな事故を起こしても、だれも責任を取らない、というのでは社会正義に反する。事故防止に努めるのが、社長の責任ではないか。
神戸地裁は百七人を死亡させたJR西日本の尼崎脱線事故で、歴代社長の責任を認めず、無罪判決を言い渡した。
この事故は、JR北海道の実態にあらわれているように、国鉄の分割・民営化によって株式会社になったJR各社が、もうけ確保のために、安全コスト削減競争に走った結果で、とりわけ、JR西日本での運転士への締めつけが厳しかった。
世間の常識とは異なり、これほど筆舌に尽くしがたい事故を起こした東電も、歴代社長はいっさい責任をとっていない。それで福島住民をはじめとする一万四千七百十六人が業務上過失致死、業務上過失傷害の疑いで福島地検に告訴・告発した。
ところが、福島地検は自分では判断せず、東京地検に丸投げし、東京地検は五輪騒ぎのどさくさまぎれに不起訴とした。これまた、著しく正義に反する。古くは一九六三年の三井炭鉱爆発事故(死者四百五十八人)、チッソの水俣病、これから被ばくの影響が現れそうな東電の福島原発事故。全部無罪なのか。
放射能汚染水さえコントロールもブロックもできないクセに、平然と原発の再稼働と輸出を謀る首相。日本無責任時代の責任はだれにあるのだろうか。(ルポライター)(東京新聞2013年10月1日<火曜日>付25面特報*11版)
posted at 12:07:37 on 10/01/13
by suga -
Category: Politics
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