夫婦の37％がセックスレス　厚労省研究班調査　３回連続で増加の傾向

　セックスをしない夫婦が増え続けていることが厚生労働省の研究班（主任研究者＝東大医学部・武谷雄二教授）の調査で分かった。若い女性ほど初めてセックスを経験する年齢が高くなっている傾向も表れた。


■夫婦がセックスに積極的になれない理由

　　　　　　　　　　男性　　　女性
仕事で疲れている　24.6％　　15.1％
出産後何となく　　13.6％　　21.0％
面倒くさい　　　　 9.3％　　18.8％

　昨年９月、全国の16〜49歳の男女３千人を対象にアンケートを実施し、1468人から回答を得た。調査は02年から２年ごとに行われ、今回で４回目。セックスレスに関しては２回目から聞いている。

　過去１カ月間にセックスをしなかった夫婦は36.5％（前回比1.9ポイント増）で３回連続の増加。「積極的になれない理由」では、男性は「仕事で疲れている」（24.6％）が最も多かった＝表。女性の１位は「出産後何となく」で、30〜34歳では半数を超えた。

　研究班の北村邦夫・日本家族計画協会常務理事は「ワーク・ライフ・バランスや異性間のコミュニケーションスキルの向上、妊娠中・出産後のセックスに対する意識改革などが重要」と話している。

　また、15歳までにセックスを経験した女性の割合は25〜29歳が11.6％、30〜34歳では11.1％で、いずれも前回比5.1ポイント増だったのに対し、16〜19歳は4.2％で3.3ポイント減った。18歳までの経験率でも25〜29歳が52.6％で前回より10.2ポイント増えたのに対し、20〜24歳は38.4％で6.4ポイント減少した。（朝日新聞2009年１月17日付生活23面12版）