がん検診、受診時間ない47% 怖い36%、内閣府世論調査
内閣府は16日、がん対策に関する世論調査結果を発表した。日本のがん検診の受診率が20〜30%程度と低い現状を踏まえ、検診を受けない理由を複数回答で聞くと、「受ける時間がないから」(47.4%)、「がんだと分かるのが怖いから」(36.2%)との回答が上位を占めた。
また、がん治療などのため2週間に1度程度通院しながら働く環境が日本社会で整っているか尋ねたところ、仕事との両立は不可能との回答が68.9%で可能の26.1%を大きく上回った。
厚生労働省の担当者は「調査結果をがん検診の受診率を上げる方策に生かしたい」と話している。
2013/03/16 17:12 【共同通信】
がんのもと、退治に成功 九州大、再発防ぐ可能性
がん細胞を生み出すもとになるが、抗がん剤の効きにくい「がん幹細胞」を、薬が効くように変化させ死滅させることに九州大の中山敬一主幹教授(分子生物学)らのチームがマウスで成功し18日、米医学誌電子版に発表した。がんの再発を防ぐ、根本的な治療法開発につながる可能性があるという。
がん幹細胞は、体内でほとんど増殖せず“休眠状態”で存在するとされる。抗がん剤は、細胞が増えるのを抑える働きがあり、増殖しないがん幹細胞には効きにくい。治療でがんが消えたように見えても、わずかながん幹細胞が残り、再発や転移につながる問題があった。
2013/03/19 01:00 【共同通信】