suga's blog 徒然なるままに
とりとめのないことを、徒然なるままに、書き留めておこうかと思います。

07 参院選 党首に聞く


07 参院選 党首に聞く

ストップ貧困 9条守る 志位和夫・共産党委員長

 --「たしかな野党」を掲げていますね。
 いつまでも野党でいる気はないが、いまは「たしかな野党」として役割を果たすことが「たしかな与党」への一番の道だ。参院選後、どのような政党間の力関係の変動が起こるかは何とも言えないが、どういう状況になっても「ストップ貧困、憲法9条を守る」との立場でがんばる。

 --憲法問題は争点としてかすんでいる印象があります。
 憲法改定で暴走しようとしう安倍首相のもくろみは、かなりシナリオが狂ったと思う。ただ、自民党のマニフェストのトップは憲法改定だ。この問題の危険性を軽く見ることはできない。首相は「米国と肩を並べて武力行使をする国をつくる」との方向をめざすが、共産党がこの方向にストップの審判を下したい。

 --「ストップ貧困」とは具体的に。
 アパート代も借りられないネットカフェ難民、国民健康保険料を払えない医療難民の存在が社会問題になっている。国民の多くが不安を抱きながら暮らしている。異常な社会だ。貧困をなくすことは政治の一番の責務。「消えた年金」問題の解決は党利党略ではなく、与野党が協力する姿勢が大事だ。

 --二大政党化の流れは止まっていません。
 民主党マニフェストに「庶民増税反対」の旗印はない。「憲法」は全く触れていない。自民、公明両党で悪い方向に暴走しようという時なのに民主党では対抗する旗がない。民主党でどれだけ変わるかもわからない、それで迷っている人は多いと思うので、頑張れば前進がつかめるという手応えはある。
 比例区で5議席を確保したい。東京は現職の選挙区だから必ずバトンタッチさせたい。1議席でも2議席でも増やせれば勝利だ。(朝日新聞7月11日付4面14版)



闘首 07参院選 命運かけ 心身引き締め 共産・志位和夫委員長

 「共産党は消費税増税に絶対反対だ。しかし、仮に政府が消費税を上げる可能性があるなら、参院選で国民の審判を仰ぐべきだ」
 「ストップ貧困、憲法9条守れ」に加えて、最近は消費税の争点家を強く求めている。秋の税制改正で消費税増税が議論される可能性をにらみ、「消費税について安倍首相にはっきり言わせるのが私の役目」と言う。
 公示日夜のテレビ討論でも「消費税を上げる可能性があるのでは」と首相に直接、迫った。二の矢、三の矢まで質問を考えたが、司会者に遮られた。「自民VS.民主」に焦点が当たり、発言の機会が思うように回ってこないのが歯がゆいようだ。
 千葉県の自宅で夜寝る前、大好きなシューベルトのソナタをピアノで無心で弾きたいのだが、今はそうもいかない。「頭のどこかで『次の演説で何を言おうか』と考えてしまう」からだ。
 それだけ責任が重い選挙なのだろう。昨年の党大会で不破哲三氏が党議長を引退し、第一線を退いてから初めての国政選挙。党員の高齢化、党勢の足踏みと課題が多いなか、52歳で「独り立ち」を試される。
 非改選と合わせて10議席を得て、党首討論に参加できるようになるのが一つの目標だ。自民、民主の2大政党に埋没しないよう独自路線を強めている。
 国民投票法の成立で3年後に改憲案の発議が可能になった状況も、「護憲政党」の危機感をかき立てる。党創立85周年を迎えた15日、神戸の演説で「反戦平和を貫いた共産党の議席を伸ばすことが、戦争への道にストップをかける一番確かな力になる」と訴えた。
 やはり護憲を訴える社民党を「(護憲と言えない)民主党と選挙協力をするのは矛盾だ」と批判し、一線を画す。「自公政権の大暴走」を食い止め、民主党とも手を組まないという立場から「たしかな野党」を掲げるが、こうした姿勢は野党内で孤立を招き、参院選後の選択を狭めている。
 先達の宮本顕治氏、不破氏に比べるとカリスマ性に欠ける。党首力が問われる時代に、「共産党の力は草の根力。草の根で頑張っている皆さんが元気いっぱい選挙を戦えるよう政治的責任を果たす」と控えめだ。だが、その采配に、長い党の歴史と明日の命運がかかっている。
 朝と夜、食前にキャベツをボウル1杯食べるダイエットを続け、5キロやせた。ベルトの穴を5個ほどずらし、引き締めた身体で戦いに臨む。(丹内敦子)(朝日新聞2007年7月18日付夕刊4版1面)
posted at 12:07:06 on 07/11/07 by suga - Category: Politics

コメントを追加

:

:

コメント

No comments yet

トラックバック

TrackBack URL