suga's blog 徒然なるままに
とりとめのないことを、徒然なるままに、書き留めておこうかと思います。

変革の中身を競う

08 政権選択 私の言い分
変革の中身を競う
志位和夫共産党委員長(54)

 --参院選後の政治状況の変化をどう見ますか。

 国民が「自公政治」に代わる新しい政治を探求する時代が始まった。派遣労働や後期高齢者医療制度などに対する共産党の主張と国民の気持ちとの共鳴が、いろいろな分野で産まれてきた。

 --「資本主義の限界論」が盛んになってきました。

 資本主義の「もうけ第一主義」が貧困と飢餓、投機マネーの暴走、地球温暖化などの事態をつくりだした。いずれも人類の生存にかかわる問題で、「資本主義で一体やっていけるのか」という問いかけが出てきた。その問いに答えられる党は共産党しかない。

 --小林多喜二の小説「蟹工船」もブームです。

 戦前的な野蛮な奴隷労働が新しい残酷さをもって復活した。労働者の苦悩だけではなく、社会の仕組みや連帯して戦う姿を描いていることが共感を得ているのではないか。

 --追い風を感じますか。

 保守層との垣根も無くなり、新規党員も月千人のペースで増えるようになった。咋秋に比例区に集中する方針を打ち出したが、比例で躍進する機運が強まっている。

 --次の衆院選では、何を争点に戦いますか。

 政権の担い手の選択ではなく、政治の中身の変革だ。福田政権には「日本をこう変える」という旗印がない。民主党も「対決といえど、中身なし」だ。「共産党だったらこう変える」という展望を出して戦いたい。

 --民主党の小沢代表をどう評価しますか。

 個人的な人物評はあまりやらない。民主党への批判が、小沢さんへの批判にもなる。

 --総選挙後の政権参加は視野に入っていますか。

 米国の言いなり、財界中心という古い枠組みから一歩も出られない点では自民党と民主党に本質的な違いはない。自民党はもとより、民主党とも政権協力する余地はない。しかし、国民の利益にかなって政治を一歩でも二歩でも前に動かすため、あらゆる知恵と力を使っていく。(聞き手・村松真次)(朝日新聞2008年7月28日付朝刊14版政治4面)
posted at 08:16:25 on 07/29/08 by suga - Category: Politics

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